More Smile

こんにちは池やんです。これからの日本は超高齢社会に突入するといわれています。今後、病気を発症する前の一次予防の啓発活動を行いたいと思い普段感じること・予防・病態について発信していきます。少しでも多くの方の役に立ちたい、皆さんが少しでも参考になり、"より笑顔(More Smile)"にできる記事を心掛けていきます

認知症と予防(関連因子)


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こんにちわ!


認知症ってお爺ちゃん、お婆ちゃんになると誰もがぜっっっっったいなると思っていますか?

 

答えは正解です。

 


認知症高齢になると発症時期は個人差がみられるものの高齢になればなるほど認知症の有病率は高くなります。

 


そして研究結果で以下の事が当てはまる人は今後さらに認知症を発症するリスクが高まります。

 

今回はその発症するリスクを確認するとともに自分に必要な予防対策を考えていきましょう。

 


Ⅰ、身体機能面


持っている病気でも認知症の発症リスクは変動すると言われています。


高血圧、糖尿病、心疾患、喫煙
の四つのうち何も合併していない方に対して


うち2つあれば2.5倍
うち3つあれば3.6倍
認知症の発症するリスクが高まると言われています。


まずはからだの中から治していくことが認知症予防に繋がるともかんがえられますね。

 

 

Ⅱ、結婚


ここは意外なとこかもしれませんが結婚しているかしていないかも認知症の発症リスクは変動すると言われています。

 

結婚していて家族を持っている人に対して


未婚独居者は1.9倍
死別や離婚による独居者1.5倍
子供がいない場合1.4倍
地域との交流が少ない場合2倍
認知症の発症リスクが高まります。

 

原因としては結婚することで
話す人が増える、
家族を持つことで規則正しい生活を送る、
家族に対してのやりがいを持つことができる等

結婚することで生活面での充実感を感じることが多いので結婚が認知症発症との関連因子に繋がっているとも言われています。

 

日本人は内向的な傾向があり、地域との交流が少なくなっていることがありますが、
無意識の間に認知症の発症リスクを高めているんですね。

 

Ⅲ、余暇活動


余暇活動は近年、認知症の症状を落ち着かせる分野でもよく取り上げられていますよね。

 

認知症の発症を1倍だとすると

ダンス0.24倍
ボードゲーム0.26倍
楽器演奏0.31倍
読書0.65倍
旅行0.48倍
編み物0.46倍
園芸0.53倍


認知症の発症リスクを軽減させています。

これはあくまで研究ででた結果なのでその他の余暇活動に関しては正確な数字は出ていませんが、
集約すると認知症を発症しようがしまいが趣味や好きな事を持つことで同じ趣味を持った仲間と話したり夢中になれるもの見つける事が重要だと考えています。

 

Ⅳ、うつ病


認知症うつ病の関係性は研究結果でも密接に言われています。


うつが先行し後に認知症になった場合2.1倍
うつ病発症一年以内に認知症を発症4.5倍


と高い可能性で認知症の発症リスクは高まります。


原因としては
物事への興味や関心
喜びの損失
意欲の低下
思考力や集中力の低下
閉じ籠り
社会的交流の現象

等、脳に刺激の加わらない状態が続くため、発症リスクが高まるとも言われています。

 

まずは予防策でも自分の生き甲斐を感じることが重要かと考えられます。

 


Ⅴ、まとめ


よくよく考えてみるとまわり元気なお爺ちゃん、お婆ちゃんは上記の事ができてる方が多くないですか?

 

ここで当てはまった方は行動で移すことにより予防にも心身ともにも元気になると思います!

 

認知症とストレス


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こんにちは!

 

これから高齢者が増え、予防する時代へと医療分野では大きく動きを見せています。

 

 

近年、認知症もその一つで認知症の発症を予防するには?

と言われ回想法、リアリティーオリエンテーション、園芸療法等のケア方法が様々な所で言われています。

 

しかしそんな難しくケアできない!

やり方がわからない、

という方も多くもっと簡単に費用もかけず認知症のケア、予防する方法があります。

 

 

それはストレスをためないことです。

 

 

ストレスがなぜ認知症と関係しているのかと言われると

ストレスを溜めるとコルチゾールというストレスに関する物質が副腎皮質のいう部分から放出されます。

そのコルチゾールが脳内で働くと次に神経細胞へのダメージやアルツハイマー病に関係するβアミロイドに沈着し認知症の進行を促進すると言われています。

 

つまり精神的ストレスがかかっていることは認知症のリスクが高まる。

 

ということに繋がります。

 

 

なら予防するにはどうすればいいのか?

という疑問をいだきます。

 

  1. 趣味を見つける

  2. 運動を行う
  3. 人とたくさん会話を行う

 

これらを行うことで認知症予防に繋がっているとも考えられます。

 

 

確かに辺りを見渡して元気なおじいちゃん、おばあちゃんは上記の内容ができている人が多いと思いませんか?

 

早い段階からこういう生き甲斐を見つけていくのは大事ですね。

認知症の予防(有酸素運動)


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こんにちは♪

 

 

認知症の方には有酸素運動がいいとの報告がありますよね?

 

なら、どれくらいのスピードで歩いたらいいの?

 

 

大体言われているのがスピードは関係ありません。

 

 

ただ20分ぐらい歩くだけ♪

 

 

スピード関係なく歩くことで血流が海馬という脳の記憶エリアに流れて認知症予防に繋がると言われています。

 

 

歩きすぎは逆に疲労により効果は期待できません。

少し体に楽な程度での散歩が良さそうですね。

 

 

しかし重度な認知症の方には上記の内容が劇的に効果があるとは言えません。

 

 

なので認知症の段階に合わせた予防策が今後は必要になると言われています。

認知症のケア拒否

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こんにちは池やんです!


今日は認知症の拒否の方の経験についてお話しします!





認知症の方が入浴やケアに対してよく拒否する場面が見られます!




ある方は入浴時のケアの際に拒否する事が多々あると言います。




日本人は元々風呂好きで風呂に入る事に関しては積極的なのに認知症の方はこの入浴を拒否してしまいます。




家族の人も「お風呂に入りなさい!」
と話すも「いや、いいわ、」
の返答。




介護者も「明日でいいか」
と思いつつ

次の日も「今日はいいわ」
とまた拒否、



ふとある日お孫さんに「じいちゃん風呂入ろう」

と話すと「いいよ、入ろう!」と、



認知症の方にも自分が大事にしたいことがあるようでお孫さんや息子さんと関わる家族からのケアも大事なんだなとその時感じました。


そし、そういう場面に出会えば

"お風呂に入る事は辛いことではなくて楽しいことなんだよ"

と認識してもらえればスムーズに拒否場面も少なくなるかもしれませんね。

認知症の世界観


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こんにちは♪
池やんです♪


さて今日は認知症の方への傾聴技法について話していきたいなと思います!

 

別の記事で認知症を有する方には傾聴技法が大事ですよとお話ししていたと思います!

 


認知症を有する方は基本的に記憶が悪くなり今まで覚えていたことも忘れると不安になります。


例えば、、、、


居酒屋でむちゃくちゃお酒を浴びるほど飲んだとします。

そして酔っぱらって記憶がなくなったとします!

 

 

記憶がない状態で
例えば家についていたり
例えば財布のお金がなくなっていたり
例えば路地で寝ていたり
例えば他の人とけんかしていたり
例えば自分が怪我をしていたり

 

そんなことが酔いから覚める起こっていたらとても不安になりませんか?

 

自分の記憶がない間に何があったんだろう?

 

なにか他にも失敗していないかな?

 

飲み会で言うと
例えば上司に失礼な事を言っていないだろうか?
例えば女性職員にセクハラな発言していないだろうか?

 


記憶が曖昧だとすごい不安になりますよね?

 

 

認知症の方は常にこの記憶が曖昧な状態が続いています。

 


つまり認知症の方は常に不安を感じています。

 

 


よく日常場面で


「さっきもそれゆったでしょ!!!」

 


「何で何回も言ってもわからないの!!」

 


「さっきもゆうてんから早く覚えて!!」

 


などなど記憶障害からくる何回も同じ話をする方にたいしてこういう返答の仕方は
対象者からすれば

 

"初めて聞いたのに何でこんなに怒られるんだろう?"

"またなにか聞いたら怒られるかもしれない"


"やっぱり最近ボケてきてるんだろうか?"


"ボケていくのは嫌だからもう人に話しかけるのはやめよう"

 


と不安から社会的にコミュニケーションがとれなくなりそれが失敗体験になり
閉鎖的になったりBPSDの出現に繋がったりします。

 


認知症の方に対して接し方のポイントは

・辛抱強く何回も話を聞いてあげること

・その人の世界観を理解してあげること
(ポイントは5w1h:いつ、どこで、なにを、どのように、誰が、とオープンクエスチョンをする)

・気持ちに共感してあげること


・否定しないこと


が非常に重要になってきます。

 

 


例えば

(認知症を有する方:A       介護者:B)

A「今何時やっけ?」


B「今は12時ですよ」


数分後、、、、、

A「今何時やっけ?」


B「今は12時ですよ」


B「なにか時間で気になることありますか?」


A「いや、お昼ご飯まだかな?と思って」


B(そうかこの人はさっきから時間を気にしているのはお昼ご飯が食べたいんだな)

 

と対象者の世界観を理解することができます。

 


それを

A「今何時やっけ?」


B「今は12時ですよ」

 

数分後、、、、、


A「今何時やっけ?」


B「それさっきも言ったじゃない!!覚えてよ!!」

 

と話すと本人を不安にさせますし
本人の世界観を否定することになりますし
なによりコミュニケーションで大事な相手主体ではなくて自身の主体になります。
さらには不安に陥り自分と言う存在がわからなくなる。
消えてなくなりたい。
そんな気持ちにもさせてしまいます。



重要なことは相手中心で会話を行い、相手を否定せず、相手の世界観を理解してあげること

 

すると自然に話をすることで気持ちがスッキリし話をどんどん話するようになり
対象者の笑顔が増え

 

対象者と共により近くで生きていく、一緒に過ごしていけることが実感できるかもしれません。

 

人って話されるよりも話す方が好きなんです。
人には誰もが自分をわかってもらいたいと言うエゴがあり
そのエゴが満たされることで自分という存在を再確認します。


認知症を有するかたもそういうエゴを持っており
やはり話すと嬉しくなるものです。
記憶障害を有するだけの方でありコミュニケーションの方法はやはり人すべて同じです。

 

どんな方に対してもその人の気持ちを共感し存在を認めることが生きる喜びに繋がります。

 

回りの方でそういう方がいれば是非実践してみてください♪


より笑顔"More Smile"になると思います。

BPSDとは?

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こんにちわ!池やんです♪

今回はBPSD(行動、心理症状)について共有していきたいと思います!




BPSDとは中核症状(記憶障害、見当識障害)からくる二次的な障害です!



たとえばよく新聞でこんな記事見ませんか?


"○○歳男性、介護老人施設より行方不明。数日後○○にて発見。"


よく見ますよね?


これなにかわかります?




医療用語で"徘徊"と言われるものです。





しかしなぜ徘徊がおこるの????



例えば認知症になり脳の器質的な病変(脳の萎縮)により記憶力低下(中核症状)に陥ります。


記憶力低下によって自分が今いてる場所すらもわからなくなり求めている探し回ります。


たとえば生活スタイルとして昔買い物してた人なら
「私スーパーいかなあかんねん、、、」


と言いながら徘徊が始まる。



昔、家をきりもりしてた人なら
「私家に用事しに帰らなくちゃ」




と言いながら徘徊が始まる。






バックとなる生活スタイルによって変わりますが中核症状(記憶低下、見当識低下)に伴って起こってしまうのがBPSDです!


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こちらはBPSDと中核症状の分かりやすい図です!



実は自宅介護してる人のなかで
「もう自宅での介護はだめだわ、、、、
施設に入れましょう。。。。」


と決意するのは大幅はBPSDが原因と言われています。




しかしこのBPSDは徘徊だけではないんです。

不安、無欲、うつ、介護抵抗


などなど多数見受けられます。




なら、BPSDはどうやったら抑えられるの?



薬物療法が適当されやすいですがBPSDに対しては非薬物療法で改善の報告も出ています。


じゃあどうやって改善させるの?



話を傾聴するということが大事なのです。




たとえば徘徊する患者さんで
「私もう用事あるから帰るわ、、、」


「なんの用事ですか?」


「いや、息子が来てるねん。」
 

「息子さんですか?息子は何人ですか?」


「2人」


「今回は2人くるんですか?」



「そうよ」



「そうなんですね♪何しにくるんですか?」




「わからないわ。来るはずなのよ。」



「そうなんですね♪来るときは紹介してくださいよ♪」


「わかったわ。また来たら呼ぶわね。」




とこんな場面がありました。

本人は単純に話を聞いてほしかっただけなのかもしれません。




そして自分の思いを聞いてほしかった、聞いて落ち着いたのかもしれません。



ただ否定せず話を聞き、尚且つ話を聞き出すだけでこの方は笑顔が見られました。





しかし、、、

「私もう用事あるから帰るわ、、、」



「Aさん帰るとこはここですよ!」

「ちょっと私と散歩しよか!」



と無理やりAさんをつれ回すことも医療、介護、在宅ではよく見かけます。



本人を中心に考えてみれば
「よし、帰ろう!」


と思っているのに散歩いこうなんてそんなことしてる場合じゃないのよ!

ってきっと徘徊する本人は感じているはず、、、



二次的な障害に対して傾聴や丁寧な対応によって安心感をもたらし
きっと落ち着く方もいるかもしれません。




まずはBPSDのような症状がでても
本人の立場にたって話を聞いてみてあげてください♪



これからの医療、介護の時代ではそういうことがきっと大事になってきますよ♪f:id:ikeyanblog:20170912215459j:plain

認知症とは?

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こんにちわ♪


認知症についてお話したいと思います!


皆さん認知症はもうご存じですよね?


運転事故とかでもよくニュースに上がっていることを見かけますかね?

今日本では高齢化が進んでおり認知症に対しての理解や取り組みがたくさんなされてると思います。



世間ではボケた人とかで軽蔑されやすいですが病態や症状を理解することでそんな目線も変わるかと思います。

これから認知症の病態と症状についてお話ししていきたいなと思います!




簡易的に物忘れと器質的による認知症とありますが
例えばお昼ご飯を食べたあとの会話で


①「えーとお昼ご飯は魚やったけな?お肉やっけな?、、、、、あ、お肉だ!!!」


②「お昼ご飯はまだ食べてません」


と会話があったとします。


①は加齢による物忘れ
②は記憶障害の低下(脳の病態低下の進行)

と②の会話では認知機能面の低下の可能性があるのではないかと思われます。


認知症の中でも

変性的疾患(アルツハイマーレビー小体型認知症、ピック病)

脳血管型認知症の4種類が主と言われており

日本ではアルツハイマー認知症が一番多いと言われています。



人の脳のなかでは海馬という記憶の中枢を司る部分と大脳皮質(長期記憶に関与)がありますが

アルツハイマー認知症は初期ではこの海馬と言われるエリアが萎縮していきます。

初期の萎縮では軽度の記憶障害が起こります。

「あ、この人の名前なんやったっけな?」
「あれ?やろうとしてた用事なんやったけな?」

とかとかちょっとした物忘れ(記憶障害)がおおくなり



進行と共に大脳皮質と言われるエリアにも萎縮を起こします。


時間とか場所(見当識障害)がわからずに徘徊が起こってしまったりと言った症状も出てきやすいですね。



末期には広範的な脳の萎縮が起こり無欲、寝たきりと言った病態に繋がるかたも多いです。




記憶には三種類
①記銘(記憶を覚える、新たに習得する)
②保持(習得した内容を脳にとどめとく)
③想記(脳にとどめていた内容を再び思い出す)


という順番が一般的に言われています。



物忘れによる方は③のみが障害されやすく
脳の器質的変化をもたらした方は①~③が障害されやすいと言われています。


なので覚えることも難しかったりしますね。



一般的に介護に大変とされているのはBPSD(行動、心理症状)であり脳の器質的変化によって上記のような事が起こります。

わかっていただきたいのは本人は必死に覚えだいたいが記憶の中枢のエリアが変化を起こしているためなかなか覚えれないということを理解して頂きたいです。



たとえば骨折したときなんかは
骨折ったから痛いよね?
歩けないよね?

と理解を示します



脳梗塞なら
手が動きにくいよね?

と理解を示します



みんな病態に対して理解を示しています。




認知症の方も海馬が萎縮しているから
覚えにくいよね?
大変だよね?


って本人の気持ちにそって理解してあげることが一番大事です!!



「何でなんかいもゆってんのにわからんの!?!?」

なんてゆうと本人は戸惑いを感じ、気持ちがすごく傷つきます。


回りにこういう方がいるとこういうことに気を付けてほしいです!!




相手の立場にたって気持ちを考える。

すごい大事なことだなぁー。

といつも感じます。