More Smile

こんにちは池やんです。これからの日本は超高齢社会に突入するといわれています。今後、病気を発症する前の一次予防の啓発活動を行いたいと思い普段感じること・予防・病態について発信していきます。少しでも多くの方の役に立ちたい、皆さんが少しでも参考になり、"より笑顔(More Smile)"にできる記事を心掛けていきます

BPSDとは?

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こんにちわ!池やんです♪

今回はBPSD(行動、心理症状)について共有していきたいと思います!




BPSDとは中核症状(記憶障害、見当識障害)からくる二次的な障害です!



たとえばよく新聞でこんな記事見ませんか?


"○○歳男性、介護老人施設より行方不明。数日後○○にて発見。"


よく見ますよね?


これなにかわかります?




医療用語で"徘徊"と言われるものです。





しかしなぜ徘徊がおこるの????



例えば認知症になり脳の器質的な病変(脳の萎縮)により記憶力低下(中核症状)に陥ります。


記憶力低下によって自分が今いてる場所すらもわからなくなり求めている探し回ります。


たとえば生活スタイルとして昔買い物してた人なら
「私スーパーいかなあかんねん、、、」


と言いながら徘徊が始まる。



昔、家をきりもりしてた人なら
「私家に用事しに帰らなくちゃ」




と言いながら徘徊が始まる。






バックとなる生活スタイルによって変わりますが中核症状(記憶低下、見当識低下)に伴って起こってしまうのがBPSDです!


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こちらはBPSDと中核症状の分かりやすい図です!



実は自宅介護してる人のなかで
「もう自宅での介護はだめだわ、、、、
施設に入れましょう。。。。」


と決意するのは大幅はBPSDが原因と言われています。




しかしこのBPSDは徘徊だけではないんです。

不安、無欲、うつ、介護抵抗


などなど多数見受けられます。




なら、BPSDはどうやったら抑えられるの?



薬物療法が適当されやすいですがBPSDに対しては非薬物療法で改善の報告も出ています。


じゃあどうやって改善させるの?



話を傾聴するということが大事なのです。




たとえば徘徊する患者さんで
「私もう用事あるから帰るわ、、、」


「なんの用事ですか?」


「いや、息子が来てるねん。」
 

「息子さんですか?息子は何人ですか?」


「2人」


「今回は2人くるんですか?」



「そうよ」



「そうなんですね♪何しにくるんですか?」




「わからないわ。来るはずなのよ。」



「そうなんですね♪来るときは紹介してくださいよ♪」


「わかったわ。また来たら呼ぶわね。」




とこんな場面がありました。

本人は単純に話を聞いてほしかっただけなのかもしれません。




そして自分の思いを聞いてほしかった、聞いて落ち着いたのかもしれません。



ただ否定せず話を聞き、尚且つ話を聞き出すだけでこの方は笑顔が見られました。





しかし、、、

「私もう用事あるから帰るわ、、、」



「Aさん帰るとこはここですよ!」

「ちょっと私と散歩しよか!」



と無理やりAさんをつれ回すことも医療、介護、在宅ではよく見かけます。



本人を中心に考えてみれば
「よし、帰ろう!」


と思っているのに散歩いこうなんてそんなことしてる場合じゃないのよ!

ってきっと徘徊する本人は感じているはず、、、



二次的な障害に対して傾聴や丁寧な対応によって安心感をもたらし
きっと落ち着く方もいるかもしれません。




まずはBPSDのような症状がでても
本人の立場にたって話を聞いてみてあげてください♪



これからの医療、介護の時代ではそういうことがきっと大事になってきますよ♪f:id:ikeyanblog:20170912215459j:plain